前回のニュージーランド体験記の続きです。インターンシップ先は本人の希望や資質によって決まります。
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また、インターンシップでは、保育園を選びました。語学学校とは違って、海外で働く、ということは、経験したことのないことでした。初めは、英語を話しながら仕事をする、子どもと接する、職場の先生方と会話をする、ということに、ものすごく不安でした。私の担当したクラスが0?2歳の最年少クラスだったため、子どもたちはまだ話せない子どもばかりで、主な会話は先生方とでした。先生方も国籍が様々で、特にインド出身の方の英語は聞き取るのが難しかったです。しかし、働く上で分からないままにする、ということが1番良くないことだと思ったので、聞き取れなかった時は何回でも聞き直すよう意識しました。語学学校同様、新しい環境で、慣れるのに少し時間がかかりました。しかし、クラスの先生方や他のクラスの先生方もとてもフレンドリーで、園内で会う度に明るく接してくださいました。
子どもたちと接する際、1番大変だったことは、言葉が通じないことです。年齢が低いため、何かを注意しても当然理解出来ず、大変でした。どのように接していけばいいのかと悩んでいたところ、他の先生方を参考にしました。言葉が通じなくとも、表情や声のトーンなどを変え、子どもたちに、「これはいけないことだ」と伝えていました。子どもだからといって、ただ甘やかしたり優しくするのではなく、一人の人として接することが大事だとおっしゃっていました。そこから、私も意識しながら子どもたちと接し、非常に楽しく仕事をできた2週間でした。
ホストファミリーとは、たくさんお話をできた1ヶ月でした。まだ、英語で話すことに慣れていない時でも、私の言いたいことを理解したいと、ゆっくり聞いてくれたり、私が英語でなんて言うのか教えて欲しいと聞いた時は、親切に教えてくれました。夕食を作る時や、夕食の時間は毎日、「今日の学校、仕事はどうだった?」と、よく質問してくれて、その日にあったことや、友達と遊んだ話をして、会話をとにかくたくさんしました。ホストファミリーは犬を1匹飼っていて、散歩がてらよくビーチや、いつも散歩している公園に連れて行ってくれました。最終日には、"Muriwai Beach"という、砂浜が黒いビーチに連れて行ってくれました。サンセットを一緒に見て、最終日は本当に素敵な思い出になりました。
この1ヶ月を通して、色んな国の人と関わりました。その国、その人それぞれの発音の仕方で、初めはリスニングが大変でした。しかし、分からないまま、ただ聞いているのではなく、聞き返せばもう一度話してくれるし、反対に私の話していることを聞き返してくれる、このような事が会話に必要なことなのだと、改めて分かりました。色んな人と関わっていく中で、もっと色んな人と話したい、もっと相手を知りたい、という感情がどんどん出てきて、人と英語で会話することが本当に楽しくなりました。また、楽しい半面、自分の英語力のなさも痛感した1ヶ月でした。この経験を活かし、自分の英語力の向上に励みたいと思います。
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海外では日本では得難いさまざまな経験をすることができます。今年度からこのニュージーランド研修の制度が変わり、夏にインターンシップのみ3週間を行う形になります。海外で働いてみたい学生を応援できればと思います。
(N.Kurabayashi)