国際英語学科では「英語を使う」体験を重ねて実社会で役立つ英語運用能力を培うことを重視し、さまざまな活動を行ってきました。
2024年には川村学園が創立100周年を迎え、創立記念日である4月12日に記念式典が開催されました。式典は理事長?学園長による挨拶からはじまり、高橋みゆき豊島区長によるご祝辞、川村中学校?高等学校箏曲部と、筝曲部の講師の方と卒業生による琴の演奏、作家?文化人類学者であり、本学の特任教授でもある上橋菜穂子先生のご講演と、盛りだくさんの内容でした。
川村学園創立100周年記念式典
2年生以上が対象の国際コミュニケーション演習(3)では6月に明治神宮で、3年生以上が対象のキャリア?イングリッシュⅠでは7月に浅草寺で「通訳ガイド実習」を行いました。学生たちは授業の中で明治神宮と浅草寺の歴史や建造物、参拝の作法やその意味について英語で説明する準備をし、練習を重ねて当日に臨みました。当日は“Volunteer Guide”と書かれた札を掲げ、外国人観光客の方々が興味を示し、協力してくださるのを待ちました。外国人観光客の方々は学生の解説に熱心に耳を傾けて下さり、ときには会話がはずむこともありました。実際に外国人観光客の方々をガイドすることで、実習に参加した学生たちは大きな自信をつけたようです。
通訳ガイド実習in明治神宮
また、3年生以上が対象の言語コミュニケーション特講Ⅳは能楽を研究しているネイティブ教員が担当し、英語を通して能楽について学ぶ授業ですが、6月には渋谷区千駄ヶ谷にある国立能楽堂で実際に能と狂言を鑑賞しました。鑑賞の前に出演者の方が能楽について実演を交えながら解説してくださるので、はじめての鑑賞でも肩の力を抜いて楽しむことができ、日本の伝統文化を理解する絶好の機会となりました。
国立能楽堂
1年生が履修するEIA(English in Action)Ⅰはネイティブ教員が担当する英会話の授業ですが、11月にはキャンパスから徒歩10分ほどのところにある目白庭園で「通訳ガイド体験」を行いました。まず、学生たちはネイティブ教員を外国人観光客に見立て、キャンパスから目白庭園まで英語でガイドしました。さらに、授業の中で前もって庭園をどのように説明するか考えて準備しておき、園内の風景や建造物などについて英語で解説しました。
通訳ガイド体験in目白庭園
年が明けて2月、1名の学生がニュージーランドでの4週間の研修に出発しました。はじめの2週間は語学学校で英語を学び、あとの2週間は保育園でのインターンシップに参加しました。学生は子どもたちや先生方との触れ合いを通じ、大きく成長したようでした。また、3月にはイギリスのチチェスターに10カ月間留学していた2名の学生が無事に帰国し、留学先での体験を伝えてくれました。熱心な先生方のもとで実践的な英語を学べただけでなく、美しい自然や歴史ある建造物、現地の人々との触れ合いにも心を打たれたようでした。
ニュージーランドにて
チチェスターにて
3月20日の春分の日には卒業式が挙行されました。残念ながら桜の花はまだ咲いていなかったものの、とても天気がよく、絶好の卒業式日和となりました。卒業式のあとは、ホテル椿山荘東京にて卒業記念パーティーが開催されました。おいしいお料理に加えて、くじ引き大会などの催しものもあり、パーティーは終始大盛り上がりでした。卒業生たちはパーティーを楽しみつつも、同級生や教員との別れを惜しんでいました。
卒業式
卒業記念パーティー
そして、来たる4月1日には入学式が挙行されます。元気な新1年生たちに会えるのを楽しみにしています。
(S. Sato)